- エバーグリーンのロッドはシリーズが多すぎて、どれを選べばいいかわからない
- インスピラーレとオライオンで、性能や狙いが何が違うのか知りたい
- バス以外のソルトやトラウトで使えるシリーズはどれ?
「エバーグリーン」は1988年創業の釣具の企画開発を主力とする大阪のメーカーで、バストーナメントの最前線からライトゲームまで幅広く支持される国内有数のロッドブランドです。トッププロが開発の初期段階から関わる体制と、実戦での操作感を優先したブランクス設計に定評があります。
この記事では、エバーグリーンの特徴や独自テクノロジーをわかりやすく解説し、現行の釣りロッドを全シリーズ比較します。フィールド別のおすすめシリーズも紹介しますので、エバーグリーンの釣りロッドが気になっている人はぜひチェックしてください。
エバーグリーンとはどんな釣りブランドか?特徴と評判を紹介
エバーグリーン(EVERGREEN INTERNATIONAL)は1988年に大阪で設立された釣具メーカーで、ロッドだけでなくルアー・ラインまで自社で企画開発しています。バスフィッシングのトーナメントシーンから育ったブランドであり、現在はソルトウォーターやトラウトまで守備範囲を広げています。
シリーズごとに「誰が、どんな釣りをするための道具か」がはっきりしている点は、エバーグリーンの釣りロッドを理解するうえでの入り口です。ブランドの成り立ちとものづくりの姿勢を、コンセプト・歴史・強みの3点から見ていきます。
エバーグリーンのブランドコンセプト
エバーグリーンのロッド開発を貫いているのは「実戦で勝つための道具をつくる」という考え方です。カタログ上のスペックを整えることよりも、試合や実釣の現場で1匹をより多く手にできるかどうかを判断基準に置いています。
シリーズのコンセプト文が抽象的なキャッチコピーで終わらず、対象となる釣法や使い手まで踏み込んで書かれているため、読み手は自分の釣りに合うかどうかを判断しやすくなっています。エバーグリーンのロッド選びでは、まずシリーズのコンセプトを読むところから始めると迷いにくいでしょう。
エバーグリーンの歴史・創業背景
エバーグリーンは1988年12月に設立され、1990年に代表作となるバスロッド「コンバットスティック」を発売して本格的に釣具業界へ参入しました。ブランド名を世に知らしめた初期の実績が、現在も多くのバスロッドシリーズに冠されるコンバットスティックの系譜へつながっています。
現在の本社は大阪市西区にあり、代表取締役は橋本俊哉です。バス釣りで培った実戦主義を海と渓流へ持ち込む流れが、エバーグリーンの釣りロッドのラインナップをそのまま形づくっています。
エバーグリーンの特徴・強み
エバーグリーンの釣りロッドで最大の特徴といえるのが、トッププロが開発へ深く関わる体制です。菊元俊文・清水盛三・福島健といったバスのトーナメンターに加え、シーバスの小沼正弥、ネイティブトラウトの山岸大祐など、各ジャンルの第一線に立つアングラーがシリーズを監修しています。
一方で、シリーズ数が多く名前も独特なため、初めてエバーグリーンの釣りロッドを検討する人にとっては全体像がつかみにくい面もあります。フィールドとグレードの2軸で整理すれば、候補は一気に絞り込めます。
エバーグリーンの機能とテクノロジー
以下は、エバーグリーンの釣りロッドを支える主要テクノロジーの解説です。素材・製法・ガイド・ティップ構造という4つの切り口を押さえておくと、シリーズごとの性格の違いが読み解きやすくなります。
エバーグリーンの釣りロッドに搭載される代表的なテクノロジーは、以下の6つです。
- スーパークロスファイア製法
- SXF(スペシャルエクストラフォース)
- トレカM40X・トレカT1100G
- ジグザグガイドシステム
- ソリッドティップ構造
- クワトロクロス
スーパークロスファイア製法
スーパークロスファイア製法は、カーボンシートを多方向へ組み合わせてブランクスを巻き上げる、エバーグリーン独自の製法です。ロッドは曲げる方向によって強さのムラが出ますが、繊維を交差させることでムラを抑えます。
ネジレが減ると、キャストは同じ場所へ何度も入りやすくなり、フッキングではロッドの反発がそのままフックポイントへ伝わります。エバーグリーンのインスピラーレなど上位シリーズが精度で評価される理由のひとつが、製法の違いにあります。
SXF(スペシャルエクストラフォース)
SXFは、エバーグリーンがブランクスの補強に用いるロッドコンストラクション技術です。ロッド全体を一律に硬くするのではなく、負荷が集中する部位を選んで強化する考え方に立っています。
粘りと反発は本来トレードオフになりやすい性能ですが、エバーグリーンはSXFで両立を図っています。カバー際でのファイトが多いアングラーほど、恩恵を感じやすい技術です。
トレカM40X・トレカT1100G
トレカM40Xとトレカ T1100Gは、エバーグリーンの上位シリーズが採用する高性能カーボン素材です。M40Xは高弾性でありながら圧縮強度に優れる素材、T1100Gは世界最高強度をうたう素材として位置づけられています。
結果として、ロッドを軽く仕上げながら強度を確保し、水中の小さな変化まで手元へ届く感度が得られます。インスピラーレやセルペンティのような、感度を武器にするエバーグリーンのハイエンドロッドを支える土台といえます。
ジグザグガイドシステム
ジグザグガイドシステムは、ガイドを一直線に並べず配置をずらすことで、ラインのトラブルを抑えるエバーグリーンのガイドセッティングです。スピニングタックルでは、リールから放出されたラインが緩んだときにブランクスへまとわりつく現象が起こります。
軽量リグを扱うフィネス釣法では、ラインが張らない時間が長くなるほどトラブルの確率が上がります。キャスト後のライントラブルが減ることは、手返しの速さにも直結します。
ソリッドティップ構造
ソリッドティップ構造は、穂先を中空のチューブラではなく中実のソリッドで作る構造です。細く柔らかく仕上げられるため、魚がルアーをくわえたときにロッドが押し返す力が小さくなります。
ミドストやダウンショットのような繊細なバス釣り、アジングやメバリング、そして前アタリが小さいタイラバでは、食い込みの良さがそのままバイト数の差になります。弾いてしまうアタリが多い人ほど、エバーグリーンのソリッドティップモデルを検討する価値があります。
クワトロクロス
クワトロクロスは、バットからグリップまわりを4方向のカーボンで補強するエバーグリーンの技術です。ロッドの根元はシャクリやフッキングの力が集中する部位であり、わずかなネジレでも動作の切れ味が鈍ります。
エギングのシャクリは1日に何百回と繰り返す動作です。同じ力でエギがきびきびと跳ね上がるようになれば、シャクリ疲れの軽減にもつながります。
エバーグリーンの釣りロッド全種類の違いを比較
エバーグリーンの現行ロッドを、フィールドとグレードの2軸でグループに分けて比較します。バス用ハイエンド、バス用スタンダード・特化、ソルトオフショア、ソルトショア、トラウトの5グループです。
エバーグリーンの釣りロッド全シリーズを、以下のフィールド別5グループに分けて紹介します。
- バス用ハイエンドロッドシリーズ
- バス用スタンダード・特化ロッドシリーズ
- ソルトオフショア用ロッドシリーズ
- ソルトショア用ロッドシリーズ
- トラウト用ロッドシリーズ
バス用ハイエンドロッドシリーズ
トーナメントシーンを想定した最上位グループです。素材・製法・パーツのすべてに上位技術が投入されており、感度と操作精度を最優先するアングラーに向いています。比較表のあとに、シリーズごとのコンセプトと構成を順に解説します。
| シリーズ名 | 対応釣法 | タックル形式 | 搭載テクノロジー | 収録機種数 | 対象ユーザー層 |
|---|---|---|---|---|---|
| インスピラーレ | バス(オールラウンド) | キャスティング/ソリッドティップ | トレカM40X/T1100G/スーパークロスファイア製法 | 22機種 | 競技志向の上級者/コスパ重視層 |
| セルペンティ | フィネス釣法中心 | スピニング/ソリッドティップ | トレカM40X/T1100G/ジグザグガイドシステム | 16機種 | ハイプレッシャーフィールド対応の上級者 |
| オライオン | バス(オールラウンド) | キャスティング/スピニング/ソリッドティップ | – | 18機種 | – |
| シナジー | パワーゲーム中心 | キャスティング | – | 5機種 | トーナメントアングラー |
インスピラーレ

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | インスピラーレ |
| フィールド/対応釣法 | バス(オールラウンド) |
| タックル形式 | キャスティング/ソリッドティップ |
| 搭載テクノロジー | トレカM40X/T1100G/スーパークロスファイア製法 |
| 収録機種数 | 22機種 |
「インスピラーレ」は、エバーグリーンのバスロッドで頂点に立つフラッグシップシリーズです。ラインナップは純競技用のRSと、コストパフォーマンスを保ちながら最高峰の性能を狙うGTという2軸で構成され、同じ思想を異なる予算感で選べる形になっています。
ウォーガゼルRS、コブラRS、スタリオンGTなど、機種名を見れば狙いがわかるネーミングも特徴で、釣法ごとに専用機を組み合わせて使えます。
道具の差がそのまま順位に響く競技志向のアングラーや、ワンランク上の感度を求める中上級者におすすめのシリーズです。
セルペンティ

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | セルペンティ |
| フィールド/対応釣法 | バス(フィネス釣法中心) |
| タックル形式 | スピニング/ソリッドティップ |
| 搭載テクノロジー | トレカM40X/T1100G/ジグザグガイドシステム |
| 収録機種数 | 16機種 |
「セルペンティ」は、エバーグリーンがスピニングタックル専用として設計したハイエンドシリーズです。ベイトロッドを軸に育ってきた同社のラインナップにあって、スピニングギアへの要求と理想を根底から組み直すというコンセプトで生まれました。
ラインナップはチューブラとソリッドティップの両方を厚く揃え、TKSS-63UL-ZZ インクレディブルセンサー・デルジェスULのような超軽量域からキングサーペントのようなパワー機まで並び、ハイプレッシャーな野池やリザーバーで口を使わないバスを相手にする場面を想定した構成です。
ミドスト・ダウンショット・ネコリグといったフィネス釣法を軸に釣りを組み立てるアングラーにおすすめできるエバーグリーンのロッドです。
オライオン

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | オライオン |
| フィールド/対応釣法 | バス(オールラウンド) |
| タックル形式 | キャスティング/スピニング/ソリッドティップ |
| 搭載テクノロジー | – |
| 収録機種数 | 18機種 |
「オライオン」は、菊元俊文の最高傑作として開発されたエバーグリーンのブラックシャフト系ハイエンドシリーズにあたります。「第六感を呼び覚ます」というコンセプトが示すとおり、手元の情報量と操作の直感性を重視して設計されています。
キャスティング12機種、スピニング3機種、ソリッドティップのスピニング3機種という内訳になります。OCSC-64L アルエットのようなライトパワーからOCSC-711XX スローンのようなヘビーカバー対応機まで並び、1シリーズでバス釣りのほぼ全域をカバーできます。
タックルをシリーズごとにばらけさせず、1つのシリーズで釣法を揃えたいアングラーにおすすめのエバーグリーンロッドです。
シナジー

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | シナジー |
| フィールド/対応釣法 | バス(パワーゲーム中心) |
| タックル形式 | キャスティング |
| 搭載テクノロジー | – |
| 収録機種数 | 5機種 |
「シナジー」は、プロトーナメンター清水盛三とダイワテクノロジーの融合から生まれた、エバーグリーンでも異色の成り立ちを持つバスロッドシリーズです。「世界で戦うアスリートが導き出した実戦からの解答。全ては勝つために。」というコンセプトを掲げています。
ラインナップはキャスティング5機種に絞り込まれ、CSYC-610ML リッピンフィートからCSYC-77H スーパーマグナムまで、ミディアムライトからヘビーへ役割を1機種ずつ割り当てています。マルチローラーやスーパーディトネーターのように、機種ごとの担当ルアーが明確です。
ビッグベイトや遠投を伴うパワーゲームを主戦場にするアングラーや、海外フィールドを視野に入れる人におすすめします。
バス用スタンダード・特化ロッドシリーズ
用途特化や携帯性など、明確な目的を持って設計されたグループです。上位シリーズの思想を受け継ぎながら、より幅広い層が手に取りやすい構成にまとめられています。比較表に続いて、シリーズごとの狙いを解説します。
| シリーズ名 | 対応釣法 | タックル形式 | 搭載テクノロジー | 収録機種数 | 対象ユーザー層 |
|---|---|---|---|---|---|
| ファクト | バス(食い込み重視釣法) | キャスティング/ソリッドティップ | ソリッドティップ構造 | 10機種 | – |
| フェイズ | バス(オールラウンド) | キャスティング/スピニング | – | 17機種 | – |
| ライトキャバルリー | バス(オカッパリ中心) | キャスティング/スピニング(2ピース) | – | 9機種 | 運搬に制約のあるアングラー |
| インスパイア | バス(オールラウンド) | スピニング | – | 2機種 | – |
ファクト

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | ファクト |
| フィールド/対応釣法 | バス(食い込み重視釣法) |
| タックル形式 | キャスティング/ソリッドティップ |
| 搭載テクノロジー | ソリッドティップ構造 |
| 収録機種数 | 10機種 |
「ファクト」は、JBワールドチャンピオンの福島健が監修した、エバーグリーンの食い込み重視シリーズです。「釣れるという事実。」というコンセプトのもと、純粋に魚を釣るという目的だけを見て組み立てられています。
穂先が押し返さないため、ミドストやスモラバのように魚が吸い込む力が弱い釣りでも、違和感を与えずにフッキングまで持ち込めます。反面、強引に巻き合わせるパワーゲームには向きません。
アタリを弾いてしまうことが多い人や、掛けるより獲りきることを優先したいアングラーにおすすめのエバーグリーンロッドです。
フェイズ

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | フェイズ |
| フィールド/対応釣法 | バス(オールラウンド) |
| タックル形式 | キャスティング/スピニング |
| 搭載テクノロジー | – |
| 収録機種数 | 17機種 |
「フェイズ」は、コンバットスティックの新局面を掲げるエバーグリーンのスタンダードシリーズです。投げる・操作する・感じる・掛ける・獲るという5つの動作すべてを高い水準で行うことを開発の指標に置いています。
レーザーショット、ウォリアー、テンペスト、パワープラントなど、名前から用途が想像しやすいペットネームが揃っている点も選びやすさにつながります。PCSC-66L+ BF フィールディンスター・ベイトフィネスのようなベイトフィネス専用機も用意済みです。
エバーグリーンのロッドを初めて使う人や、幅広く使える1本目を探しているアングラーにおすすめします。
ライトキャバルリー

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | ライトキャバルリー |
| フィールド/対応釣法 | バス(オカッパリ中心) |
| タックル形式 | キャスティング/スピニング(2ピース) |
| 搭載テクノロジー | – |
| 収録機種数 | 9機種 |
「ライトキャバルリー」は、1ピースが主流のバスロッド市場に対し、エバーグリーンが本格2ピースとして設計したコンバットスティックシリーズです。運搬手段や移動距離という現実的な制約に、性能を落とさず応えることを狙っています。
ラインナップはキャスティング5機種とスピニング4機種で、CLCC-68MLからCLCC-71Hまでのパワー幅がオカッパリの定番釣法を広くカバーします。野池のランガンでは、藪の中を移動するときに穂先を折るリスクが下がる点も実用面の利点です。
車を持たない人、電車や飛行機での遠征が多い人、軽自動車で機動的に回りたいアングラーにおすすめのエバーグリーンロッドです。
インスパイア

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | インスパイア |
| フィールド/対応釣法 | バス(オールラウンド) |
| タックル形式 | スピニング |
| 搭載テクノロジー | – |
| 収録機種数 | 2機種 |
「インスパイア」は、今江克隆のグランドスラム達成を支えた歴史的名竿を、20年ぶりに現代の技術で復刻したエバーグリーンの期間限定生産モデルにあたります。「伝説は繰り返す。」というコンセプトが、シリーズの成り立ちを端的に表しています。
軽量リグを送り込む感覚や、バイト後にロッドが追従する曲がり込みは、当時の設計思想を知る人ほど違いを感じ取れます。期間限定生産のため、入手できる時期が限られる点には注意が必要です。
当時のエアリアルを使っていたベテランアングラーや、名竿の系譜を手元に置きたい人におすすめします。
ソルトオフショア用ロッドシリーズ
船からの釣りに特化したグループです。ジギングとタイラバという人気の2ジャンルを、それぞれ専用設計で押さえています。比較表のあとに、シリーズごとの構成と対象アングラーを解説します。
| シリーズ名 | 対応釣法 | タックル形式 | 搭載テクノロジー | 収録機種数 | 対象ユーザー層 |
|---|---|---|---|---|---|
| ポセイドン | ジギング(7系統) | – | – | 29機種 | – |
| スパリッドマスター | タイラバ | ベイト/スピニング(ソリッドティップ) | ソリッドティップ構造 | 4機種 | – |
ポセイドン

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | ポセイドン |
| フィールド/対応釣法 | ソルト(ジギング) |
| タックル形式 | – |
| 搭載テクノロジー | – |
| 収録機種数 | 29機種 |
「ポセイドン」は、「無限の海の領域へ…。」をテーマに展開されるエバーグリーンのオフショアジギングロッドシリーズです。2000年代から継続して開発が続く息の長いシリーズで、アングラーからのフィードバックを反映しながら機種を増やしてきました。
ブランクスはカーボン繊維82〜98%にグラス繊維2〜18%を配合し、系統ごとに調子を作り分けた設計です。グラス比率の高い機種は乗せ重視、カーボン比率の高い機種はジャークの操作性重視という住み分けです。
スロージギングやロングフォールなど、特定のメソッドを突き詰めたいオフショアアングラーにおすすめします。
スパリッドマスター

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | スパリッドマスター |
| フィールド/対応釣法 | ソルト(タイラバ) |
| タックル形式 | ベイト/スピニング(ソリッドティップ) |
| 搭載テクノロジー | ソリッドティップ構造 |
| 収録機種数 | 4機種 |
「スパリッドマスター」は、「感じる。そして掛ける。タイラバ新時代。」を掲げるエバーグリーンのタイラバ専用シリーズを指します。等速巻きで向こう合わせに持ち込む乗せ調子が主流のタイラバに対し、アングラーから掛けにいくアプローチの提案です。
カーボン繊維96〜99%という高い配合比率により、ディープエリアでもネクタイへの触りが手元まで伝わります。ドテラ流しでラインが斜めに出る状況でも、アタリを取ってから掛ける釣りが組み立てられる仕様です。
タイラバで自分から仕掛けたい中上級者や、乗せ調子のロッドで取りこぼしを感じているアングラーにおすすめします。
ソルトショア用ロッドシリーズ
陸っぱりのソルトゲームを網羅するグループです。シーバス・エギング・ライトゲームという3ジャンルを、ハイエンドとスタンダードで階層的に用意しています。比較表を見たうえで、各シリーズの解説へ進んでください。
| シリーズ名 | 対応釣法 | タックル形式 | 搭載テクノロジー | 収録機種数 | 対象ユーザー層 |
|---|---|---|---|---|---|
| アバンギャルド | シーバス | ベイト/スピニング/ソリッドティップ | – | 20機種 | プロフェッショナルアングラー |
| インペリアル | エギング/イカメタル/タイラバ | ベイト/スピニング/ソリッドティップ | クワトロクロス/トルザイトリング/Kガイド | 17機種 | 性能とレスポンスを求める層 |
| セカンドステージ | エギング | スピニング | Fuji Kガイド オリジナルセッティング | 6機種 | 初心者〜経験者の幅広い層 |
| スペリオル | ライトゲーム(アジ/メバル) | ベイト/スピニング/ソリッドティップ | ソリッドティップ構造 | 18機種 | レベルアップを目指す上級者 |
| ソルティセンセーション ネオ | ライトゲーム(アジ/メバル) | スピニング/ソリッドティップ | ソリッドティップ構造 | 12機種 | – |
アバンギャルド

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | アバンギャルド |
| フィールド/対応釣法 | ソルト(シーバス) |
| タックル形式 | ベイト/スピニング/ソリッドティップ |
| 搭載テクノロジー | – |
| 収録機種数 | 20機種 |
「アバンギャルド」は、プロアングラー小沼正弥の要求に応えて開発されたエバーグリーンのシーバスロッドシリーズです。「1バイトでも多く、1匹でも多く、手にするために。」というコンセプトが、設計の判断基準になっています。
ラインナップはZAGC-70H/XX インドミタス70などのベイト3機種、ZAGS-78 クロースコンバット78からZAGS-118 フレックスマスター118まで並ぶスピニング、ZAGS-86ST ソリッドソリューションUFT86などのソリッドティップ2機種で構成されます。河川の小場所から磯・サーフまでフィールドを選びません。
シーバスに本気で取り組むアングラーや、フィールドごとにロッドを使い分けたい人におすすめのエバーグリーンロッドです。
インペリアル

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | インペリアル |
| フィールド/対応釣法 | ソルト(エギング/イカメタル/タイラバ) |
| タックル形式 | ベイト/スピニング/ソリッドティップ |
| 搭載テクノロジー | クワトロクロス/トルザイトリング/Kガイド |
| 収録機種数 | 17機種 |
「インペリアル」は、エギングとイカメタルを軸に据えたエバーグリーンのハイエンドシリーズです。「ロッド自身が仕事をしてくれる快適で軽快な使用感」というコンセプトのとおり、アングラーの入力を増幅して返す方向で設計されています。
対応する釣りはティップランを含むエギングからイカメタル、オモリグ、ディープエギングまで広く、NIMC-61ULST MSダンサー61のような繊細な機種とNIMS-73Mのようなスピニング機が同居します。イカ釣りを軸に複数の釣法へ広げたい人に向く構成です。
エギングを主軸にしつつイカメタルやオモリグにも手を伸ばしたいアングラーにおすすめできるエバーグリーンのロッドです。
セカンドステージ

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | セカンドステージ |
| フィールド/対応釣法 | ソルト(エギング) |
| タックル形式 | スピニング |
| 搭載テクノロジー | Fuji Kガイド オリジナルセッティング |
| 収録機種数 | 6機種 |
「セカンドステージ」は、初代スキッドロウを全面リニューアルしたエバーグリーンのエギングロッドシリーズにあたります。「一気に曲がって、一気に戻り、ピタッと止まる」という操作感を掲げ、ブランクスとコスメの両方を刷新しています。
ラインナップはスラックジャーク、レーザージャーク、マグナムジャークという3系統6機種で、シャクリ方から機種を選べる構成です。SSSS-88L スラックジャーク88は軽い力でスラックを使う釣り、SSSS-710MH マグナムジャーク710は重いエギを強く跳ね上げる釣りを担当します。
エギングを本格的に始めたい人や、1日を通してシャクリ疲れを抑えたいアングラーにおすすめします。
スペリオル

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | スペリオル |
| フィールド/対応釣法 | ソルト(ライトゲーム) |
| タックル形式 | ベイト/スピニング/ソリッドティップ |
| 搭載テクノロジー | ソリッドティップ構造 |
| 収録機種数 | 18機種 |
「スペリオル」は、「超絶感度の極み。ソルティセンセーションを超えるもの。」を掲げるエバーグリーンのライトゲームハイエンドシリーズです。生産を終えたソルティセンセーションの思想を引き継ぎ、細分化が進んだ現在のアジング・メバリングへ対応させています。
ボートアジングを想定した機種も含まれるため、陸っぱりと船の両方でライトゲームを楽しむ人にも選択肢が広がります。ティップの細さゆえに扱いには慣れが必要で、最初の1本としては繊細すぎる面もあります。
アジング・メバリングで感度を最優先する中上級者や、アタリの取りこぼしを減らしたいアングラーにおすすめのエバーグリーンロッドです。
ソルティセンセーション ネオ

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | ソルティセンセーション ネオ |
| フィールド/対応釣法 | ソルト(ライトゲーム) |
| タックル形式 | スピニング/ソリッドティップ |
| 搭載テクノロジー | ソリッドティップ構造 |
| 収録機種数 | 12機種 |
「ソルティセンセーション ネオ」は、「快適極まる。ネオスタンダード台頭。」を掲げるエバーグリーンのライトゲームスタンダードシリーズです。生産を終えた初代ソルティセンセーションの系譜を継ぎながら、扱いやすさを軸に組み直されています。
上位のスペリオルと比べるとティップの繊細さでは譲るものの、そのぶんキャストからフッキングまでの動作にクセが少なく、扱いに神経を使いません。バーサタイル強化型の機種も加わり、1本で複数の釣り方をこなす使い方に向いています。
ライトゲームをこれから始める人や、スペリオルへ進む前の1本を探している人におすすめのエバーグリーンロッドです。
トラウト用ロッドシリーズ
管理釣り場と渓流という、性格の大きく異なる2ジャンルをそれぞれ専用設計で押さえたグループです。エバーグリーンのトラウト分野における最新の取り組みにあたります。比較表に続けて、2シリーズの狙いを解説します。
| シリーズ名 | 対応釣法 | タックル形式 | 搭載テクノロジー | 収録機種数 | 対象ユーザー層 |
|---|---|---|---|---|---|
| アルチザン・コンペティション | エリアトラウト(競技) | スピニング/ソリッドティップ | カーボン94〜97%配合構成 | 6機種 | エリアトラウト競技の上級者 |
| アルチザン・マウンテンストリーム | ネイティブトラウト(渓流) | ベイト/スピニング(3ピース) | カーボン93〜96%配合構成 | 3機種 | ネイティブトラウト愛好家 |
アルチザン・コンペティション

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | アルチザン・コンペティション |
| フィールド/対応釣法 | トラウト(エリアトラウト競技) |
| タックル形式 | スピニング/ソリッドティップ |
| 搭載テクノロジー | カーボン94〜97%配合構成 |
| 収録機種数 | 6機種 |
「アルチザン・コンペティション」は、エリアトラウト(管理釣り場)の競技シーンへ向けてエバーグリーンが開発したロッドシリーズです。バストーナメントで積み上げてきた道具づくりの知見を、トラウト競技へ持ち込む狙いで生まれました。
構成はスピニング5機種と、ソリッドティップのAATS-60MLST/Fが1機種です。巻きの釣りを担当するファストテーパー機からボトム狙いまで分かれており、試合中のローテーションを想定した並びになっています。
エリアトーナメントへ出場する人や、管理釣り場でスプーンの釣りを突き詰めたいアングラーにおすすめのエバーグリーンロッドです。
アルチザン・マウンテンストリーム

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | アルチザン・マウンテンストリーム |
| フィールド/対応釣法 | トラウト(ネイティブトラウト/渓流) |
| タックル形式 | ベイト/スピニング(3ピース) |
| 搭載テクノロジー | カーボン93〜96%配合構成 |
| 収録機種数 | 3機種 |
「アルチザン・マウンテンストリーム」は、ネイティブトラウトのスペシャリスト山岸大祐の世界観を形にしたエバーグリーンの渓流専用シリーズです。「1尾に出会うための至極の時を彩る」という言葉どおり、機能と佇まいの両面を作り込んでいます。
素材はカーボン繊維93〜96%にグラス繊維を配合し、機種ごとに調子を変えています。ベイトのAMSC-410は正確なピンスポット撃ち、スピニングの2機種はミノーやスプーンを流れへ送り込む釣りを担当します。
源流や本流へ歩いて入る渓流アングラーや、道具そのものへの満足度を重視する人におすすめの1本です。
まとめ
この記事では、エバーグリーンのブランドとしての成り立ちや独自テクノロジーを解説し、現行の釣りロッドを全シリーズ比較しました。1988年の設立以来、トッププロが開発へ深く関わる体制でつくられてきたロッドが、バスからソルト、トラウトまで揃っています。
トラウトならエリア競技のアルチザン・コンペティション、渓流のアルチザン・マウンテンストリームがそれぞれ専用設計です。どのシリーズもトッププロの実戦から生まれているため、自分の釣り方と重なるシリーズを選べば、道具に足を引っ張られる場面は確実に減ります。エバーグリーンの釣りロッド選びの参考になれば嬉しいです。

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