【ゼナック】釣りロッド全11シリーズを比較|おすすめはどれ?2026年最新

  • ゼナックはシリーズが多くて、どれを選べばいいかわからない
  • ジギング用とキャスティング用で、ロッドの何が違うのか知りたい
  • 高価なロッドなので、買ってから後悔したくない

ゼナックは1960年創業の釣竿製造を主力とする国産ロッドメーカーで、オフショアのビッグゲームを狙うアングラーに支持されるハンドメイドの釣り竿ブランドです。日本国内の自社工場で一貫生産するブランクと、修理まで面倒を見る保証体制に定評があります。

釣りロッドは自分の釣種や対象魚のサイズに合わないモデルを選んでしまうと、ルアーの操作感やファイトの主導権にも影響します。1本を長く使い込むためにも、ゼナックのロッドは各シリーズの性能や特徴の違いを理解して選ぶことが大切です。

この記事では、ゼナックの特徴や独自テクノロジーをわかりやすく解説し、現行の釣りロッドを全シリーズ比較します。釣種別のおすすめモデルも紹介しますので、ゼナックのロッドが気になっている人はぜひチェックしてください。

目次

ゼナックとは国産ハンドメイドにこだわる釣り竿ブランド

ゼナックのロッドは、日本国内の自社工場で一本ずつ組み上げられている釣り竿です。大量生産で価格を下げる方向には進まず、狙った魚を確実に獲るための曲がりと強度に開発資源を集中させています。

オフショアのキャスティングやジギングといったビッグゲームの分野で名前が知られ、GTやマグロを狙う遠征アングラーの手に渡ってきました。近年はミッドショアやブラックバスにも展開が広がり、対象魚の幅が大きくなっています。

ゼナックのブランドコンセプト

ゼナックは「INSPIRE THE SOUL(魂を揺さぶる瞬間を)」というスローガンを掲げ、釣り人の記憶に残る瞬間を生み出す道具づくりを目指すブランドです。カタログ上の数値を競うより、フィールドで起きたことを製品に戻す開発姿勢が軸にあります。

テスターやユーザーが実釣で得た答えをブランク設計へ反映させる流れを取っているため、ゼナックのロッドは見た目の派手さが控えめです。そのぶん曲がりの質や復元の速さといった、手に取らないとわからない部分に予算が振られています。

ゼナックの特徴・強み

ゼナックの特徴は、ブランクの成型からガイドのラッピング、塗装までを日本国内の自社工場で一貫して行っている点です。工程を外部に出さないため、細身でも折れにくいブランクという設計意図をそのまま形にできます。

購入後の体制も強みで、ゼナックは自社の修理工房ROUFで破損したロッドの修理を受け付け、半永久保証をうたっています。高価なロッドを何年も使い続けられる点は、ブランドを選ぶ十分な理由です。

シリーズ数を絞り込み、1シリーズあたりの完成度を高める展開も、ゼナックのロッドが支持される理由です。現行ラインナップは釣種ごとに役割が分かれており、番手の重複が少ない構成になっています。

ゼナックの歴史・創業背景

ゼナックの歴史は、1960年の笹倉釣竿製作所による竹竿製造から始まります。1971年にグラスファイバー、1979年にカーボンへと素材を移し、竿づくりのノウハウを積み上げてきました。

1990年にはZENAQブランドが誕生し、オフショアのビッグゲーム向けロッドで名前が知られるようになります。2009年にRGガイドシステム、2018年にイカリブランクを発表し、PEライン時代に合わせた技術を投入してきました。

竹竿から数えて60年以上の蓄積があるため、ゼナックのロッドは新素材の採用だけに頼りません。成型と設計の精度で性能を出す作り方が、シリーズをまたいで共通しています。

ゼナックのロッドはどんな釣り人に向いているか

ゼナックのロッドは、オフショアのキャスティングやジギングを中心に、ミッドショアやブラックバスまでをカバーします。ただし各シリーズが用途をはっきり絞っているため、1本で何でもこなしたい釣り人には選びにくいラインナップです。

狙う魚と釣り方が決まっているアングラーにとっては、シリーズ名がそのまま守備範囲を示す構成でわかりやすく映ります。1本を長く使い込む前提で道具を選ぶ人におすすめの釣り竿ブランドです。

ゼナックの機能とテクノロジー

ゼナックのロッドの性能を支えているのは、ブランクの成型技術とガイドまわりの設計に投入された独自テクノロジーです。素材メーカーと組んで開発した構造により、細身で軽いのに折れにくいという相反する要素を成立させました。

シリーズごとに搭載される技術は異なりますが、名前と役割を先に押さえておくと比較表を見たときの判断が速くなります。ここではゼナックの釣り竿に採用されている主要なテクノロジーを解説します。

ゼナックの釣りロッドに搭載されている主要なテクノロジーは、以下の5つです。

  • ゼナック スーパーブランク
  • DBL パワーブースター
  • イカリブランク
  • RGガイドシステム
  • ヘキサゴン リールシート/ヘキサゴン グリップ

ゼナック スーパーブランク

ゼナック スーパーブランクは、素材そのものより成型と設計の精度で性能を引き出すという、ブランクづくりの考え方です。同じカーボンシートを使っても、巻き方と焼き方で仕上がりが変わる点に着目した技術です。

ゼナックは素材メーカーと協業しながら、カーボンの積層角度や加圧の条件を釣種ごとに作り分けています。肉厚を増やして強度を稼ぐ方法は取らず、必要な部位に必要な繊維を配置することで、細身のまま粘るブランクに仕上げます。

その結果、ゼナックのロッドは持ち重り感が少なく、一日振り続けても疲れにくい取り回しです。強度を確保したまま振り抜きが軽くなるため、キャスト回数が多い釣りほど違いが出ます。

DBL パワーブースター

DBL パワーブースターは、Deep Bias Layeredの頭文字を取ったゼナックのブランク強化構造です。カーボンを深い角度で多層に配置し、ねじれと潰れの両方に耐える断面を作ります。

成型時には加圧してボイド(層の間に残る微細な空気)を除去し、繊維同士を密着させています。この工程を経たブランクは、同じ太さでも張りが強く、使い込んでもヘタリにくい仕上がりです。

使う側から見ると、曲げ込んだ状態からのリフトパワーが上がり、使い込んでも張りが落ちにくくなります。扱えるルアーの重量レンジも広がるため、大型魚を短時間で浮かせたい釣りほどDBL パワーブースターの恩恵が大きくなります。

イカリブランク

イカリブランクは、高弾性カーボンの内部にカーボンコアを通したゼナックの特許構造(特許第7061787号)です。中空のブランクに芯を持たせた構造で、曲がったあとの戻りが速いことが特徴です。

復元の初速が速いと、ジグをしゃくったときの立ち上がりが軽くなり、同じ力でもジグが大きく跳ねます。ブランク全体が素直に曲がるため、魚の突っ込みをブランクが吸収し、PEラインにかかる瞬間的な負荷も抑えられます。

ゼナックが「曲げて獲る」と表現するファイトは、イカリブランクがあって初めて成立するものです。細いラインで大型魚を狙う釣りや、長時間のジャークを続けるジギングほど、扱いやすさが際立ちます。

RGガイドシステム

RGガイドシステムは、PEライン使用時のライントラブルを抑えるためにゼナックが組み上げたスピニング用のガイドセッティングです。ガイドの口径と配置を見直し、放出時のライン抜けを整えています。

ラインの暴れを早い段階で収束させることで、キャストのたびに起きる糸絡みや、風によるバタつきが減ります。ゼナックはガイド数と位置のバランスも詰めており、飛距離とティップの感度を両立させました。

2009年の登場以降はRG10へと進化し、PE3号クラスまで対応範囲が広がっています。ショアジギングのように太いPEを長時間投げ続ける釣りでも、トラブルで時合いを逃すリスクを減らせます。

ヘキサゴン リールシート/ヘキサゴン グリップ

ヘキサゴン リールシートとヘキサゴン グリップは、握ったときの指の形に合わせた変則六角形の断面を持つゼナックの意匠登録構造(意匠登録第1638907号)です。丸い断面と比べて、手のひらとの接触面積が大きい形状です。

面で支えられるぶん、少ない握力でもロッドが手の中で回らず、リールのブレも抑えられます。ゼナックはキャスト時とファイト時で力のかかる向きが変わることを前提に、角の位置を決めました。

長時間キャストを繰り返す釣りでは、握力の消耗が終盤の一投に効いてきます。ヘキサゴン グリップは手にかかる負担を減らし、集中したまま釣りを続けやすくする設計です。

ゼナックのロッド全種類の違いを比較

ゼナックのロッドは、現行シリーズごとに狙う釣りと対象魚がはっきり分かれた構成です。まずは全シリーズの比較表でカテゴリと対象魚を見比べ、自分の釣りに近いシリーズを絞り込むと選びやすくなります。

比較表のあとは、シリーズごとに個別のスペック表と特徴を紹介します。フラッグシップのオフショアビッグゲーム系から、ミッドショアやブラックバス、コンセプトモデルまでの順に並べました。

スクロールできます
モデル名 カテゴリ 対象魚 機種数 主要テクノロジー 特徴・位置づけ
Tobizo – DBL ボートキャスティング GT/マグロ(100kg超) 3機種 DBLパワーブースター/ヘキサゴンリールシート 最強クラスのフラッグシップ
Tobizo ボートキャスティング ヒラマサ/ブリ/マグロ等 6機種 TORAYCA T1100G/RGガイドシステム 飛距離とパワーの看板シリーズ
SINPAA ボートキャスティング ヒラマサ(10kg以上) 2機種 ヘキサゴンリールシート/アシストガイド 操作性重視のヒラマサ特化
FOKEETO IKARI – DBL ボートジギング 青物/マグロ(100kg超) 5機種 イカリブランク/DBLパワーブースター ワンピースの最上位ジギング
FOKEETO IKARI ボートジギング 青物/根魚/タチウオ 6機種 イカリブランク/RGガイドシステム 曲げて獲る主力ジギング
MUTHOS ロックショア 青物(ヒラマサ/ブリ等) 7機種 RGガイドシステム/マジックティップ SonioとAccuraの2系統
INQLUDE ミッドショア シーバス/アオリイカ/根魚 7機種 RG10ガイドシステム/ヘキサゴンリールシート15 シチュエーション別に特化
GLANZ ジャイガンティックゲーム バス/シーバス/大型魚 5機種 RGガイドシステム/超硬質EVAグリップ ビッグベイト対応の広守備範囲
Spirado BLACKART ブラックバス バス 8機種 TORZITEガイド/チタンフレームガイド リグ専用性が高いバス専用
Expedition 遠征コンパクト バラマンディ/GT/マグロ等 2機種 W-nut ring/RGガイドシステム マルチピースで携行性と両立
Bamboowork コンセプトロッド メバル 1機種 RG10ガイドシステム/ウッドグリップ 和竿テイストの限定モデル

Tobizo – DBL

Tobizo - DBLの製品画像

項目 内容
モデル名 Tobizo – DBL
カテゴリ ボートキャスティング
対象魚 GT/マグロ(100kg超)
機種数 3機種
主要テクノロジー DBLパワーブースター

「Tobizo – DBL」は、ゼナックのボートキャスティングで最上位に置かれるフラッグシップシリーズです。GTや100kg超のマグロと正面から渡り合うことを前提に、ブランクの強度へ振り切った設計になっています。

ゼナックのDBLパワーブースターを組み込んだブランクは、曲げ込んだところから魚を引き剥がすリフトパワーを生み出します。ラインナップはTC80-180G-DBLとTUNA MONSTER BUSTER系に分かれ、前者はヘキサゴンリールシート、後者はメタルリールシートと握りの仕様も別です。

一方で、TC77 TUNA MONSTER BUSTER-DBLは再受注による特別生産のため、いつでも店頭に並ぶわけではありません。ゼナックの「Tobizo – DBL」は、年に数回の遠征で訪れる一発のチャンスを取りこぼしたくないアングラーにおすすめのロッドです。

Tobizo

Tobizoの製品画像

項目 内容
モデル名 Tobizo
カテゴリ ボートキャスティング
対象魚 ヒラマサ/ブリ/マグロ等
機種数 6機種
主要テクノロジー TORAYCA T1100G

「Tobizo」は、「飛びのトビゾー」を掲げるゼナックの看板キャスティングシリーズです。東レのTORAYCA T1100Gを使った細身で筋肉質なブランクにより、ルアーを遠くへ運ぶ反発と、大型青物を浮かせるリフトパワーを併せ持ちます。

ラインナップは、PE3〜4号でライトに攻めるTC80-50Gから、PE6〜10号で大型を狙うTC80-200G・Type Rまで幅があります。Type Rはヘキサゴンリールシートとガイドセッティングを見直し、シングルラッピングで仕上げた上位仕様です。

沖のナブラまで届く飛距離と、根に突っ込む魚を止めるバットの強さが同居しているため、ヒラマサやブリからマグロ、シイラまで1シリーズで守備範囲を広げられます。狙う魚が年々大きくなっているアングラーにも、最初のゼナックとしておすすめできるキャスティングロッドです。

SINPAA

SINPAAの製品画像

項目 内容
モデル名 SINPAA
カテゴリ ボートキャスティング
対象魚 ヒラマサ(10kg以上)
機種数 2機種
主要テクノロジー ヘキサゴンリールシート

「SINPAA」は、ヒラマサのプラッギングに軸足を置いたゼナックのキャスティングシリーズです。飛距離よりダイビングペンシルの操作性を優先し、ロッドへの入力がそのままルアーのアクションに変わるティップに仕上げられています。

ゼナックはSC81-80G HIRAMASAとSC83-95G HIRAMASAを用意し、10〜20kg級と15〜30kg級で使い分けられるようにしました。自重は約380〜385gと軽く、オフセットハンドルの採用で長時間のジャークでも手首が疲れにくくなっています。

ヒラマサ狙いに機種を絞り込んでいるぶん、マグロクラスの大物や汎用的な青物ゲームには向きません。一日中ペンシルを引き続けるヒラマサアングラーには、ゼナックの「SINPAA」がおすすめです。

FOKEETO IKARI – DBL

FOKEETO IKARI - DBLの製品画像

項目 内容
モデル名 FOKEETO IKARI – DBL
カテゴリ ボートジギング
対象魚 青物/マグロ(100kg超)
機種数 5機種
主要テクノロジー イカリブランク

「FOKEETO IKARI – DBL」は、ゼナックのイカリブランクにDBLパワーブースターを重ねたヘビージギングの最上位シリーズです。継ぎ目のないワンピース仕様で、ブランク全体を使って大型魚の突っ込みをいなします。

20kg級の青物を狙うFS60-J7から、100kg超を想定したFB53-J15とFS53-J15まで、ジグ重量とPE適合で段階的に選べる構成です。J10とJ15にはメタルギンバルが備わり、腹に当てて長時間のファイトを支えます。ゼナックはスピニングとベイトを両方そろえているため、船と対象魚に合わせた組み立てができます。

ワンピースのぶん持ち運びには気を使い、遠征の足として選ぶなら移動手段まで含めた計画が必要です。それでもゼナックの「FOKEETO IKARI – DBL」は、マグロや大型青物のジギングに本気で挑むアングラーにおすすめできます。

FOKEETO IKARI

FOKEETO IKARIの製品画像

項目 内容
モデル名 FOKEETO IKARI
カテゴリ ボートジギング
対象魚 青物/根魚/タチウオ
機種数 6機種
主要テクノロジー イカリブランク

「FOKEETO IKARI」は、ゼナックのジギングの主力を担うシリーズで、イカリブランクの速い復元を活かして曲げて獲るファイトを可能にしています。高弾性カーボンの内部にカーボンコアを通した特許構造により、細身のまま破断強度を確保した設計です。

ジグ120gクラスのFB63-1から280gクラスのFS64-5.5まで、ベイトとスピニングを組み合わせた構成です。ブランクが素直に曲がることでPEラインへの衝撃も吸収され、細いラインでもやり取りに余裕が生まれます。

ハンドルをオフセットさせて仕舞寸法を140cm以下に収めているため、電車や飛行機を使う釣行にも持ち出しやすい設計です。青物から根魚、タチウオまで1シリーズで回したいアングラーにおすすめのゼナックのジギングロッドです。

MUTHOS

MUTHOSの製品画像

項目 内容
モデル名 MUTHOS
カテゴリ ロックショア
対象魚 青物(ヒラマサ/ブリ等)
機種数 7機種
主要テクノロジー RGガイドシステム

「MUTHOS」は、ゼナックのロックショアを代表するシリーズで、磯から青物を狙うためのラインナップをSonioとAccuraの2系統で構成しています。Sonioが軽快さと汎用性、Accuraがパワーと大型青物への対応を受け持つ棲み分けです。

Sonio 93M Type RやSonio 100M Type RはPE1〜3号でジグとプラグをこなし、Accura 95H Type RやAccura 100HHHはPE4〜10号まで受け止めます。RGガイドシステムとマジックティップの組み合わせにより、ゼナックは飛距離とライントラブルの少なさを両立させました。なお、セグメントオーダー扱いだった一部のType Rは2026年9月から通常販売へ移行しています。

磯で一日中振り続ける前提で曲がりを設計しているため、硬さで強引にねじ伏せるタイプのロッドを探している人には合いません。体力に頼らず大型青物と渡り合いたいショアアングラーには、ゼナックの「MUTHOS」がおすすめです。

INQLUDE

INQLUDEの製品画像

項目 内容
モデル名 INQLUDE
カテゴリ ミッドショア
対象魚 シーバス/アオリイカ/根魚
機種数 7機種
主要テクノロジー RG10ガイドシステム

「INQLUDE」は、汽水域から沿岸までのミッドショアゲームをカバーするゼナックのシリーズです。シチュエーションごとにブランクを特化させた機種を並べる構成で、狙う釣りに合わせて1本を選び分けます。

ライトリグ向けのIS76-M2から、ヘビーバーサタイルのIS88-M9まで、ルアー4〜80gの範囲を段階的に埋める構成です。RG10ガイドシステムとヘキサゴンリールシート15の組み合わせが、軽量リグの操作感とキャスト精度を支えます。

シーバス、エギング、ロックフィッシュ、ヒラスズキと対象が分かれるため、まず主戦場を決めてから機種を選ぶ流れです。2026年1月にはロックフィッシュ特化のIS76-M2とIS86-M6の受注も始まり、近場のフィールドを深く掘りたいアングラーにおすすめできるゼナックのミッドショアロッドに仕上がっています。

GLANZ

GLANZの製品画像

項目 内容
モデル名 GLANZ
カテゴリ ジャイガンティックゲーム
対象魚 バス/シーバス/大型魚
機種数 5機種
主要テクノロジー RGガイドシステム

「GLANZ」は、ビッグベイトやスイムベイトを扱うジャイガンティックゲームに向けたゼナックのシリーズです。重量級ルアーを軽快に振り抜きながら、着水後は細かく泳がせられる柔軟さを併せ持ちます。

30〜200gのGB73-X5から、200〜2000gのモンスターベイトに対応するGB78-X78まで、扱えるルアー重量の幅が極端に広い構成です。超硬質EVAのグリップとメタルスリーブがブランクのパワーを受け止め、ゼナックらしい細身のシルエットを保っています。

バスだけでなくシーバスや海外の大型魚まで見据えた設計のため、軽いルアーを繊細に扱う釣りには向きません。大型ルアーで一発を狙う釣りを主軸に据えたいアングラーには、ゼナックの「GLANZ」がおすすめです。

Spirado BLACKART

Spirado BLACKARTの製品画像

項目 内容
モデル名 Spirado BLACKART
カテゴリ ブラックバス
対象魚 バス
機種数 8機種
主要テクノロジー TORZITEガイド

「Spirado BLACKART」は、黒で統一された外観が目を引くゼナックのブラックバス専用シリーズです。感度とレスポンスを優先し、TORZITEガイドやチタンフレームガイドで軽さと手元に届く情報量を確保しています。

ベイトフィネスのB65 Finesseから、琵琶湖を想定したB4.5-72 Biwa Spec、カバー撃ち用のB67 Frogまで、リグごとに専用の機種が用意されています。ベイトモデルはスパイラルガイドセッティングとオフセットハンドルを採用し、キャスト時のねじれを抑える仕様です。

専用性が高いぶん、1本で何でもこなす使い方には向かず、釣り方に合わせて増やしていく前提のシリーズです。手持ちのリグごとにロッドを詰めていきたいバスアングラーに、ゼナックの「Spirado BLACKART」はおすすめできます。

Expedition

Expeditionの製品画像

項目 内容
モデル名 Expedition
カテゴリ 遠征コンパクト
対象魚 バラマンディ/GT/マグロ等
機種数 2機種
主要テクノロジー W-nut ring

「Expedition」は、海外遠征や秘境への釣行を想定したゼナックのマルチピースシリーズです。3ピース構造で仕舞寸法を抑えながら、現地の大型魚と渡り合えるパワーを残しています。

継ぎ部にはゼナック独自のW-nut ring(特許取得)を採用し、抜けや緩みを抑えつつ1本ものに近い曲がりを引き出します。現行はルアー20〜90gのEP73Sと、180gクラスまで扱うEP83-6 Trevallyの2機種です。

バラマンディやピーコックバス、ドラド、GTまで対象魚の幅が広く、行き先が変わっても同じロッドで対応しやすい構成になっています。飛行機移動を伴う釣行が多いアングラーにおすすめのゼナックの遠征ロッドです。

Bamboowork

Bambooworkの製品画像

項目 内容
モデル名 Bamboowork
カテゴリ コンセプトロッド
対象魚 メバル
機種数 1機種
主要テクノロジー RG10ガイドシステム

「Bamboowork」は、和竿の雰囲気を現代のカーボンロッドへ落とし込んだゼナックのコンセプトシリーズです。ブランクと一体化したガイドスレッド、ゴールドのリールシート、ウッドグリップという仕上げで、所有する満足感まで含めて作り込まれています。

現行はメバル用のASTRA 76(RG10)のみで、自重129g、ルアー0.3〜10g、ライン2〜8lbとPE0.2〜0.6号に対応するライトゲーム仕様です。RG10ガイドシステムが細いPEのトラブルを抑え、見た目だけの懐古モデルにならないよう実釣性能も確保しています。

機種が1つに絞られているため、幅広い釣りに展開できるシリーズではありません。それでもゼナックの技術を身近なライトゲームで味わえる内容で、道具立てから釣りを愉しみたい人におすすめのロッドです。

まとめ

この記事では、ゼナックのロッドの特徴と独自テクノロジーを解説し、現行の全シリーズを比較しました。1960年の竹竿製造から続く国内自社工場での一貫生産と、修理工房ROUFによる半永久保証が、ブランドの土台になっています。

選び方は3段階で考えると迷いません。まず釣種でシリーズを絞り、次に対象魚のサイズで系統を決め、最後に機種のルアーレンジとPE適合で1本を選びます。この順番なら、スペック表に並ぶ数字が自分の釣りと結びつきます。

ゼナックのロッドには受注生産やセグメントオーダーで販売されるシリーズもあり、欲しいときに在庫があるとは限りません。気になるモデルは公式の最新情報を確認しながら、この記事がゼナックのロッド選びの参考になれば嬉しいです。

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この記事を書いた人

学生のころから釣りを楽しんできた経験から、複数ブランドのロッドやリールなどのタックルを実際に購入して使い比べてきました。各アイテムの機能や選び方の違いを実購入者の目線で整理し、何を基準に選べばいいか迷う方に向けて『釣りナビ』を運営しています。

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