- PENNの釣りリールは種類が多くて、どのシリーズを選べばいいかわからない
- スラマーとオーソリティー、スピンフィッシャーは何が違うのか知りたい
- 狙う魚や釣り方に合うPENNのリールとロッドはどれ?
「PENN(ペン)」は1932年にアメリカ・フィラデルフィアで創業した海釣り用リールを主力とする釣り具メーカーで、マグロやGTを狙うオフショアアングラーから堤防の釣り人まで幅広く支持される老舗の釣りリールブランドです。フルメタルボディやステンレスギアを使った頑丈な作りと、大物の走りを受け止めるドラグ性能に定評があります。
本記事では、PENNの特徴や独自テクノロジーをわかりやすく解説し、現行の釣りリールとロッドを全モデル比較します。釣り方別のおすすめモデルも紹介しますので、PENNのリールやロッドが気になっている人はぜひチェックしてください。
PENNとはソルトウォーターの大物釣りに特化した釣り具ブランド
PENNとは、1932年にアメリカ・フィラデルフィアで創業した海釣り用の釣りリールブランドで、マグロやGT(ロウニンアジ)、ヒラマサといった海の大物に負けない頑丈さに定評があります。ブランドのタグラインに「LET THE BATTLE BEGIN」を掲げ、大物とのファイトを前提にしたリールとロッドを作り続けています。
日本でのPENNは、オフショアのジギングやキャスティング、トローリングで使われる本格派の釣り具ブランドという位置づけです。スピニングリールとベイトリールに加え、日本の釣り事情に合わせて開発したロッドも展開している点がPENNの特徴です。
PENNの歴史・創業背景
PENNの歴史は、ドイツ出身のオットー・ヘンツェが1932年にフィラデルフィアで釣り具メーカーを設立したことに始まります。1933年に「Sea Hawk」や「Bay Side」を発売したPENNは、1936年に大物用の両軸リールとして長く使われ続ける「Senator」を世に送り出しました。
90年以上にわたって海の大物釣りの記録を支えてきた実績が、「PENNは大物に強い」という評判の裏付けになっています。「Senator」や「Spinfisher」、「International」といった伝統のシリーズ名は現行モデルにも受け継がれており、実績のあるシリーズから選べる点もPENNの釣りリールを選ぶメリットです。
PENNの特徴・強み
PENNの釣りリールは、壊れにくさと大物を止めるドラグ力を最優先にした設計が持ち味です。上位のスピニングリールはボディやサイドプレート、ローター(スプールの周りを回転して糸を巻き付けるパーツ)まで金属で作られ、ステンレスやブラス(真鍮)を削り出したギアで長時間のファイトでも巻き上げ力を保ちます。
一方で、PENNのスピニングリールはリールフット(ロッドのリールシートに固定する脚の部分)が大きく、日本国内で流通しているロッドの一部に取り付けられない事例が公式に報告されている点には注意が必要です。購入前に手持ちロッドのリールシートサイズを確認しておくと、PENNのリールを安心して使い始められます。
PENNの国内正規取扱いと日本向けロッド
日本では、Abu GarciaやBerkleyも展開するピュア・フィッシング・ジャパンがPENNの正規代理店を務めており、日本公式サイトで現行ラインナップや取扱説明書を公開しています。国内で正規に流通するPENNの釣りリールやロッドを選ぶなら、日本公式サイトに掲載されたモデルから探すのが確実です。
スロージギング用の「PENN FATHOM SLOW JIGGING」も含め、PENNのロッドはトンジギ(ビンナガマグロを狙うジギング)やヒラマサ、カンパチ、根魚など日本のオフショアで人気の釣りに合わせて機種が組まれています。スピニング用のPENNロッドはPENNのスピニングリールを装着できるリールシートを採用しており、リールとロッドをPENNで揃えやすい点も魅力です。
PENNの機能とテクノロジー
PENNの釣りリールとロッドには、大物とのファイトで壊れにくく、ドラグで魚を止め切るための独自テクノロジーが搭載されています。PENNのリールに共通するドラグとギア、防水の技術に加え、ベイトリールの変速機構とロッドのブランク製法を解説します。
PENNの釣りリールとロッドが大物とのファイトで力を発揮する独自テクノロジーは、以下のとおりです。
- HT-100カーボンファイバードラグワッシャー
- シールドスラマードラグ/デュラドラグ
- CNC Gear(CNCギア)
- IPXシールドボディ&スプールデザイン
- クイックシフト2スピードチェンジ
- RCB2製法・SLC2製法
HT-100カーボンファイバードラグワッシャー
HT-100カーボンファイバードラグワッシャーは、PENNが1986年に開発して特許を申請した、世界初のカーボン製ドラグ素材です。ドラグワッシャー(ドラグの摩擦を生み出す円盤状のパーツ)に使われ、魚に糸を引き出されるときの抵抗を一定に保つ役割を担います。
HT-100を使ったPENNのリールは、青物やマグロのように一気に走る魚に対しても、ドラグがスムーズに糸を送り出してラインブレイクを防ぎます。HT-100の登場以降、PENNのリールでは多くのIGFA世界記録がキャッチされており、大物狙いのアングラーが信頼を置くドラグ素材と言えるでしょう。
シールドスラマードラグ/デュラドラグ
シールドスラマードラグは、PENNの大口径ドラグワッシャー「デュラドラグ」を防水構造で包み込んだドラグシステムです。ドラグ部に海水が入り込みにくいため、塩や水分による滑り出しのムラが起きにくく、常に安定したドラグ力を保ちます。
シールドスラマードラグを搭載したPENNのスピニングリールは、波しぶきを浴びるロックショア(磯からのルアー釣り)や、やり取りが長引くマグロ狙いでもドラグの効きが変わりにくくなります。大型魚の急な突っ込みにもドラグが引っかからずに滑り出すため、ライン切れのリスクを抑えたいアングラーにおすすめのドラグシステムです。
CNC Gear(CNCギア)
CNC Gearは、コンピューター制御の精密加工機で金属を削り出して作るPENNのギアです。CNC(コンピューター数値制御)加工によって歯形の精度が高まり、PENNのリールに優れた耐久性とスムーズな回転性をもたらします。
重いジグを長時間しゃくり続けるジギングや、大物を船べりまで寄せるやり取りでは、ギアの強度が巻き心地の持続を左右します。CNC Gearを搭載したPENNのリールは、酷使する釣りでも巻き上げの滑らかさを長く保ちたいアングラーにおすすめです。
IPXシールドボディ&スプールデザイン
IPXは、電気製品などの防水性能を示す国際規格の等級で、数字が大きいほど防水性能が高くなります。PENNはスピニングリールのボディとスプールにIPX規格の防水設計を採用し、グレードに応じてIPX5〜IPX8と段階的に防水性能を高めています。
防水性能が高いPENNのリールは、波をかぶるオフショアやロックショア、雨の中の釣りでもボディ内部やドラグ部への浸水を防ぎ、ギアの腐食やドラグの不調といったトラブルを抑えられます。釣行のたびに海水を浴びる釣り方が多いアングラーほど、防水等級の高いPENNのモデルを選ぶメリットが大きくなります。
クイックシフト2スピードチェンジ
クイックシフト2スピードチェンジは、プッシュボタンを押すだけでハイギアとローギアを瞬時に切り替えられるPENNの変速機構です。ギア比(ハンドル1回転でスプールが回る回数)を状況に合わせて変えられるため、1台のベイトリールで巻き取りの速さと巻き上げの力を使い分けられます。
水深のある海域で重いジグや大型魚を相手にするとき、ローギアに落とせば軽い力でハンドルを回せるため、疲れを抑えながら魚を浮かせられます。深場のジギングやトローリングで大物と長時間やり取りするアングラーにとって、PENNの2スピード機構は頼れる装備です。
RCB2製法・SLC2製法
RCB2製法とSLC2製法は、PENNがロッドのブランク(竿の本体となる筒状の素材)に採用している独自の製法です。どちらもカーボンとグラスを組み合わせた複合コアを芯にしており、外側を補強する繊維の種類と巻き方を変えることで、PENNはロッドの性格を作り分けています。
SLC2製法は、スパイラル状に配置したカーボンとグラスの複合コアを、縦方向のカーボン繊維で強化する構造です。インナーコアをしなやかに保ちながら外層のカーボンで張りを持たせ、高い感度と操作性を両立しています。
RCB2製法のPENNロッドは、重いジグを背負ってもロッド全体が曲がって魚の引きを受け止めるため、深場の大物とのやり取りやスロージギングで扱いやすさを発揮します。SLC2製法のPENNロッドは、大型プラグの遠投とルアー操作を両立したいオフショアキャスティングにおすすめです。
PENNのリール・ロッド全種類を比較
PENNの釣りリールとロッドの日本正規ラインナップは、スピニングリールとベイトリール(両軸リール)、ロッドの3カテゴリで構成されています。PENNの全モデルの種類と違いを、カテゴリごとの比較表とモデル詳細の順に紹介します。
PENNの釣りリールとロッドの日本正規ラインナップを、以下のカテゴリ別に紹介します。
- スピニングリール
- ベイトリール(両軸リール)
- ロッド
スピニングリール
PENNのスピニングリールは、防水等級とギア素材、ドラグシステムの組み合わせでグレードが分かれる構成です。最上位の「Authority」からエントリーの「Battle IV」まで、比較表と各モデルの詳細でPENNのスピニングリールをグレードの高い順に紹介します。
| モデル名 | 防水等級 | ギア素材 | ドラグシステム | ベアリング(ボール+ローラー) | 番手展開 |
|---|---|---|---|---|---|
| Authority | IPX8 | ステンレス | シールドスラマードラグ/デュラドラグ | 12+1 | 3500〜10500(10番手) |
| Slammer IV DX | IPX6 | ステンレス | シールドスラマードラグ/デュラドラグ | 9+1 | 3500DX〜8500DX(6番手) |
| Slammer IV | IPX6 | ブラス | シールドスラマードラグ/デュラドラグ | 8+1 | 2500〜10500(12番手) |
| Spinfisher VII | IPX5 | ブラス | HT-100 | 5+1 | 3500〜8500(6番手) |
| Battle IV | – | アルミ/ブラス | HT-100 | 5+1 | 2500〜4000HS(4番手) |
Authority

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Authority |
| 防水等級 | IPX8 |
| ギア素材 | ステンレス |
| ドラグシステム | シールドスラマードラグ/デュラドラグ |
| 番手展開 | 3500〜10500(10番手) |
「Authority」(オーソリティー)は、PENNのスピニングリールの最上位に位置する旗艦シリーズで、世界中の過酷なソルトウォーターのビッグゲームに対応する堅牢さを備えたモデルです。3500〜10500番までHS(ハイギア仕様)を含む10番手を展開し、オフショアのキャスティングからジギングまで大物狙いの釣りを幅広くカバーします。
ネオプレン素材のリールバッグとスプールバンド、ハイパロン素材のハンドルノブが付属し、遠征の準備も手間がかかりません。最小番手は3500番のため、ライトゲーム向けの小型番手は用意されていません。マグロやGT、ヒラマサを狙い、波をかぶる状況でも防水性を最優先したいアングラーには、PENNの最高峰スピニングである「Authority」がおすすめです。
Slammer IV DX

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Slammer IV DX |
| 防水等級 | IPX6 |
| ギア素材 | ステンレス |
| ドラグシステム | シールドスラマードラグ/デュラドラグ |
| 番手展開 | 3500DX〜8500DX(6番手) |
「Slammer IV DX」(スラマー4 DX)は、PENNの人気シリーズ「Slammer IV」をベースに、ギアとベアリング、スペアノブを格上げした上位版のスピニングリールです。2023年10月に登場し、3500DX〜8500DXの6番手を展開しています。
滑りにくく握り込みやすいハイパロン素材(合成ゴムの一種)のスペアノブも同梱され、7500DXと8500DXは最大ドラグ力22kgに設定されています。トンジギやオフショアキャスティング、ロックショアのようにギアとドラグを酷使する釣りで、Slammer IVの扱いやすさを保ちながら耐久性を高めたいアングラーにおすすめのPENNのスピニングリールです。
Slammer IV

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Slammer IV |
| 防水等級 | IPX6 |
| ギア素材 | ブラス |
| ドラグシステム | シールドスラマードラグ/デュラドラグ |
| 番手展開 | 2500〜10500(12番手) |
「Slammer IV」(スラマー4)は、オフショアの大物釣りに向けたPENNの代表的なスピニングリールで、2500〜10500番まで12バリエーションと、PENNのスピニングでもっとも幅広い番手展開を誇ります。ライトなショアゲームから大型青物のオフショアゲームまで、1つのシリーズの中で番手を選び分けられる点が特徴です。
ショアジギング(岸からメタルジグを投げて青物などを狙う釣り)からオフショアキャスティングまで1つのシリーズで揃えたい人や、PENNの本格スピニングを初めて選ぶ中級者以上におすすめです。手返しを重視するならHSモデルが候補で、ギアの耐久性をさらに求めるならステンレスギアの「Slammer IV DX」が上位の選択肢になります。
Spinfisher VII

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Spinfisher VII |
| 防水等級 | IPX5 |
| ギア素材 | ブラス |
| ドラグシステム | HT-100 |
| 番手展開 | 3500〜8500(6番手) |
「Spinfisher VII」(スピンフィッシャー7)は、1961年の「SpinFisher 700」から続く、PENNのスピニングリールでもっとも歴史のあるシリーズの第7世代モデルです。3500〜8500番の6番手をラインナップし、ショアからオフショアまで海釣り全般に対応します。
最大ドラグ力は番手に応じて7〜18kgで、堤防やサーフ、磯からのショアジギングやライトなオフショアゲームで扱いやすいバランスです。シールドスラマードラグは搭載していないため、マグロ級を本格的に狙うなら「Slammer IV」以上が適しています。防水性と頑丈さを備えた海用スピニングを堅実に選びたい人に、PENNの「Spinfisher VII」はおすすめです。
Battle IV

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Battle IV |
| 防水等級 | – |
| ギア素材 | アルミ/ブラス |
| ドラグシステム | HT-100 |
| 番手展開 | 2500〜4000HS(4番手) |
「Battle IV」(バトルフォー)は、戦闘的で洗練されたデザインをまとったPENNのバトルシリーズの第4世代で、日本公式の現行スピニングリールの中でもっともエントリー寄りのモデルです。2500番と3000番、4000番、4000HSの4番手をそろえ、PENNのリールを初めて使う人でも番手を選びやすい構成になっています。
一方でIPX防水等級は設定されておらず、最大ドラグ力も5.4〜6.8kgと、上位シリーズとの差は防水性とドラグの強さに表れます。PENNの「Battle IV」は、堤防やサーフでのライトショアジギングやエギング(餌木でイカを狙う釣り)、ちょい投げなど、中小型の魚を中心に海釣りを楽しみたいアングラーにおすすめのエントリーモデルです。
ベイトリール(両軸リール)
PENNのベイトリール(両軸リール)は、レバードラグ(レバーの位置でドラグの強さを調整する方式)の2スピードモデルと、スタードラグ(星形のノブを回してドラグを調整する方式)の伝統モデルで得意な釣りが大きく分かれます。Made in USAの最高峰「International VI」から伝統の「Senator」シリーズまで、PENNのベイトリールをグレードの高い順に紹介します。
| モデル名 | ドラグ方式 | 変速機構 | ギア素材 | 展開サイズ | 主な用途 |
|---|---|---|---|---|---|
| International VI | レバードラグ | 2スピード | ステンレス | 12〜130(7番手) | トローリング/ビッグゲーム |
| FATHOM II 2speed | レバードラグ | 2スピード | ステンレス | 10XN〜80(8番手) | スロージギング/深場 |
| FathomII Star Drag Casting Special | スタードラグ | なし | ブロンズ/ステンレス | 15SD(1型番) | キャスティング/ロックショア |
| Senator | スタードラグ | なし | ブロンズ/ステンレス | 115L2(1型番) | トローリング/底物 |
| Special Senator | スタードラグ | なし | ブロンズ/ステンレス | 112/114/114W(3型番) | トローリング/底物 |
International VI

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | International VI |
| ドラグ方式 | レバードラグ |
| 変速機構 | 2スピード |
| ギア素材 | ステンレス |
| 展開サイズ | 12〜130(7番手) |
「International VI」(インターナショナル6)は、世界中のビッグゲームで船長やアングラーから信頼を集めるPENNの最高峰リール「International」シリーズの第6世代モデルです。1932年以来PENNのリールを作り続けるフィラデルフィア工場で設計・製造されたMade in USAのリールで、12〜130の7番手をゴールドとシルバーの2色で展開しています。
カジキやマグロを狙うトローリング(船を走らせながらルアーや餌を引く釣り)など、ビッグゲームのために作られたリールで、近海の中小型魚を狙う釣りには大きすぎます。長く使い続けられるフラッグシップの両軸リールでビッグゲームに挑みたいアングラーに、PENNの「International VI」はおすすめです。
FATHOM II 2speed

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | FATHOM II 2speed |
| ドラグ方式 | レバードラグ |
| 変速機構 | 2スピード |
| ギア素材 | ステンレス |
| 展開サイズ | 10XN〜80(8番手) |
「FATHOM II 2speed」(ファゾム2 2スピード)は、ハイギアとローギアをワンプッシュで切り替えられる、PENNのレバードラグ搭載ベイトリールです。10XN〜80の8番手に加え、15XNと25N、30、40Nには左ハンドルモデルも用意されており、利き手に合わせて選べます。
レバードラグはスタードラグより大きなドラグワッシャーを使えるため、耐熱性と耐摩耗性に優れ、ファイト中のドラグ調整やジグのフォールスピードの調整もしやすくなります。深場のスロージギングや大型魚狙いのジギング、泳がせ釣りで、細かなドラグ調整と巻き上げパワーの両方を求めるアングラーにおすすめなのがPENNの「FATHOM II 2speed」です。
FathomII Star Drag Casting Special

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | FathomII Star Drag Casting Special |
| ドラグ方式 | スタードラグ |
| 変速機構 | なし |
| ギア素材 | ブロンズ/ステンレス |
| 展開サイズ | 15SD(1型番) |
「FathomII Star Drag Casting Special」は、PENNのFathomIIにスタードラグとマグネットブレーキを組み合わせ、キャスティングを可能にしたベイトリールです。展開は15SDの1型番のみで、PE5号を300m巻ける糸巻量と最大ドラグ力13.6kgを備えています。
スプールとスプールシャフトを分離したフリーフローティングスプールライブスピンドルが回転負荷を減らし、6+1ベアリングとHT-100ドラグワッシャー、ラインアラームも備えます。太いリーダー(PEラインの先に結ぶ擦れに強い糸)を使うロックショアゲームや、ボートからのキャスティングをベイトタックルで楽しみたいアングラーに、「FathomII Star Drag Casting Special」はおすすめです。
Senator

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Senator |
| ドラグ方式 | スタードラグ |
| 変速機構 | なし |
| ギア素材 | ブロンズ/ステンレス |
| 展開サイズ | 115L2(1型番) |
「Senator」(セネター)は、1936年から続くPENNのロングセラー「Senator」シリーズのうち、ローギアを搭載したスタードラグのベイトリールです。世界中で両軸リールの代名詞として使われ、IGFAのワールドレコードを数多く勝ち取ってきたPENNの伝統機種にあたります。
ベアリングは2個とシンプルな構造で、トローリングや底物釣りのように太い糸で大物を強引に巻き上げる釣りを得意とします。2スピードのような変速機構はないため、巻き取りの速さより力強さと壊れにくさを優先したいアングラーには、PENNの伝統を受け継ぐ「Senator」がおすすめです。
Special Senator

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | Special Senator |
| ドラグ方式 | スタードラグ |
| 変速機構 | なし |
| ギア素材 | ブロンズ/ステンレス |
| 展開サイズ | 112/114/114W(3型番) |
「Special Senator」(スペシャルセネター)は、PENNの伝統機種であるセネターにハイスピードギアを搭載したスペシャルモデルです。112と114、114Wの3型番を展開し、スピードとパワーを兼ね備えたスタードラグのベイトリールとして、トローリングや底物釣りなど海の大物釣りに対応します。
112はPE5号を400m、114WはPE20号を300m巻ける仕様で、狙う魚や使う糸の太さに合わせて型番を選び分けられます。PENNのセネターの力強さに手返しの速さを加えたい人や、細めの糸を使う112からセネターシリーズを試したいアングラーにおすすめなのが「Special Senator」です。
ロッド
PENNのロッドは、オフショアキャスティングとオフショアジギング、スロージギングという釣法ごとにシリーズが分かれた日本向けのラインナップです。スピニング用のPENNロッドはPENNのスピニングリールを装着できるDPS18/20リールシートを採用しており、比較表で釣法やブランク製法の違いを確認したうえで各シリーズの詳細を紹介します。
| モデル名 | 釣法 | リールタイプ | 機種数 | ブランク製法 | 主な対象魚種 |
|---|---|---|---|---|---|
| PENN SLAMMER CASTING | オフショアキャスティング | スピニング | 4機種 | SLC2製法 | GT/キハダマグロ等 |
| PENN SLAMMER JIGGING | オフショアジギング | スピニング | 4機種 | RCB2製法 | 青物/キハダマグロ等 |
| PENN FATHOM SLOW JIGGING | スロージギング | ベイト | 2機種 | RCB2製法 | 根魚/青物(深場) |
PENN SLAMMER CASTING

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | PENN SLAMMER CASTING |
| 釣法 | オフショアキャスティング |
| リールタイプ | スピニング |
| 機種数 | 4機種 |
| ブランク製法 | SLC2製法 |
「PENN SLAMMER CASTING」は、2021年に発売された日本向けキャスティングロッドの流れを受け継ぎ、2024年夏に登場したPENNのオフショアキャスティングロッドです。ルアー操作性重視のSLCS-71LMHとキャスト精度重視のSLCS-71M、遠投性重視のSLCS-83XH、遠投性と操作性を両立したシリーズ最強のSLCS-711XXHで構成されています。
全機種が仕舞寸法148cm以下で複数本を収納できるセミハードケースも付属し、遠征にも持ち出しやすい仕様です。ヒラマサやブリ、カンパチに加え、30kgクラスまでのGTやキハダマグロを狙うアングラーにPENNのキャスティングロッドとしておすすめできる一方、クロマグロを含む30kg以上の魚は公式に想定されていません。
PENN SLAMMER JIGGING

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | PENN SLAMMER JIGGING |
| 釣法 | オフショアジギング |
| リールタイプ | スピニング |
| 機種数 | 4機種 |
| ブランク製法 | RCB2製法 |
「PENN SLAMMER JIGGING」は、2018年に初の日本向けロッドとして発売されたTORQUEシリーズの血統を受け継ぎ、2024年夏に登場したPENNのオフショアジギングロッドです。SLJS-63MLとSLJS-63M、SLJS-56H、SLJS-53XHをラインナップし、近海の青物から大型のハタ系、キハダマグロまでをスピニングタックルでカバーします。
56Hと53XHにはRCB2製法を採用しており、パラボリック(ロッドが胴から大きく曲がる調子)なベンドで大物の引きを受け止めます。全機種が仕舞寸法121cm以下に収まり、近海ジギングからトンジギ、大型のハタ狙いまで1つのシリーズで機種を選び分けたいスピニングジギング派に、PENNのジギングロッドとしておすすめです。
PENN FATHOM SLOW JIGGING

| 項目 | 内容 |
|---|---|
| モデル名 | PENN FATHOM SLOW JIGGING |
| 釣法 | スロージギング |
| リールタイプ | ベイト |
| 機種数 | 2機種 |
| ブランク製法 | RCB2製法 |
「PENN FATHOM SLOW JIGGING」は、ベイトタックルで使うPENNのスロージギング(ジグをゆっくりとしたアクションで漂わせて食わせる釣り)専用ロッドで、FSLC-60MHとFSLC-60Hで構成されています。トンジギやヒラマサ、カンパチ、根魚、深海の釣りまで対応するモデルとして日本向けに企画されました。
グリップ脱着式で全機種が仕舞寸法126cm以下に収まり、長時間のファイトを想定したグリップ形状とFuji PTS/LOダブルナットシステムも備えます。「FATHOM II 2speed」のようなPENNのレバードラグリールと組み合わせ、深場で根魚や青物を狙いたいアングラーにおすすめのスロージギングロッドです。
PENNの釣りリール・ロッド選びのまとめ
本記事では、1932年から海の大物と向き合ってきたPENNの釣りリールとロッドについて、ブランドの特徴や独自テクノロジー、現行の全モデルの違いを解説しました。PENNのスピニングリールやベイトリール、ロッドは、いずれも壊れにくさと大物を止めるドラグ性能を軸に作られています。
ベイトリールは釣法で選び、トローリングなら「International VI」、深場のジギングなら「FATHOM II 2speed」、ベイトでの投げる釣りなら「FathomII Star Drag Casting Special」、伝統のスタードラグなら「Senator」と「Special Senator」が選択肢になります。PENNのロッドは、キャスティングかジギングか、スピニングかベイトかで選ぶと迷いません。
PENNのスピニングリールはリールフットが大きいため、手持ちのロッドと組み合わせる場合は購入前にリールシートのサイズを確認しておくと安心です。狙う魚と釣り方をはっきりさせてからPENNのリールとロッドを選べば、大物とのファイトを存分に楽しめます。本記事が、PENNの釣りリール選びの参考になれば嬉しいです。

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